西東京市学童クラブ連絡協議会とは?
◆学童連協とは
「よりよい学童保育」を目指して、それぞれの保護者会と情報を交換・共有しながら、保育内容の向上、施設の充実、学童保育行政の充実に取り組んでいる団体です。
田無市と保谷市が合併をした際に、両市の保護者会連合が合併して現在の形となりました。
学童保育の歴史と現状:
保育園は戦後すぐから戦争未亡人向けに整備されたのと比べて、学童クラブの整備は遅く、1960年代の高度成長期に保護者の互助組織として始まりました。
国が学童クラブの運営指針を出したのは、2015年
しかし2019年からこの指針は「参酌化」つまり「守らなくてもいい基準だけど、理想はこれだよね」になりました。
そもそも学童保育自体が保護者の活動で生まれたもので、このような国の施策に対して今も保護者が声を上げ続けています。
◆組織
【現役保護者より選出役職】
会長1名/副会長2名/会計2名/会計監査2名
【OBOG含め選出】
事務局長1名/事務局員
◆学童連協の活動(以下を基盤として、各年度で行うべきことを定期総会で決めています)
◎総会(5月ごろ)
◎定例委員会(月1回 6~11月はブロック開催※4月お休み)
◎「連協ニュース」の発行
◎市への要望書提出と対市懇談会(年1回)
◎会長会:父母会長間の交流(年1回)
◎しょうがい児連絡会(仮称)
◎イベント
・学童めぐり(年1回)
・学童こどもまつり(11月)
◎学習:全国学童保育研究集会・三多摩学童保育フォーラムへの参加
◎事務局: 上記活動の企画運営 など
◆学童連協の意義
- 民営化されている学童には、委託先の運営内容が問題ないかを話し合う場があるが他の学童と比べて指導内容や環境などに問題点がないか確認する際に、連協を通じてほかの学童の状況を確認することができる
- 逆に連協がなければ、確認するすべを自分たちのつてなどで探さなければならない。運営に問題がないときはよいが、疑問等生まれた際には横のつながりを持った組織が あることで情報交換はスムーズである→民間委託運営協議会
- 連協として学童の問題ある現状(定員超過問題等)を市に訴え続けることで、新設学童の設置等に貢献ができている→対市要望
- 学童こどもまつりは市内の学童父母会が一同に会する行事のため、学童に直接かかわりがない方へ向けたオープンなイベントであり、連協の活動を市や議会へPRする目的がある、またほかの学童とのつながりを持てる場ともなっている→こどもまつり
- 東日本大震災のときに、週明けの計画停電や休校に伴う学童クラブの対応について連協の代表者が市の担当課に問い合わせ、結果を日曜日のうちに連協のメーリングリストで情報共有を図ることができた。
- 当時の新町学童クラブの例です。
- 東日本大震災当時、学校は休みになったものの学童で預かってもらえるかの情報がなかなか入ってきませんでした。私は当時、連協係として、事務局の方から学童開所の情報をいち早くいただけました。(が、当時、新町には父母会がなく、うまく情報共有できませんでした。これでは何かあったときに不安だ、ということで、これが新町にも父母会を発足するきっかけとなりました。その父母会発足準備で、他学童の父母会規約が資料として必要になったときに、まとめて提供してくれたのが連協事務局です。
- 三多摩連協からの情報があることで、対市要望の際に根拠となる情報を得ることができる(学童に関する情報はなかなか新聞やテレビで得ることはできない)→三多摩連協参加
- 連協から子ども子育て審議会に審議委員を出しているので、例えば、南部地域の児童館再編問題について、こまめに情報が得られている
- 学童連協への参加は権利であり義務ではない
- こどもまつりなどのイベントへの参加も各保護者会による任意参加である
◆その他、役員経験者、事務局員経験者のコメントです
「手前勝手な意見ですが、私は自分の子供を守るために連協に関わってきました。地縁のない私にとり、地元で自分の顔を売る、子供の顔を売ることは、子供の安全につながると感じたからです」
「試行ながらも夏休みの8:15開所、児童館ランチタイムも、対市懇談会で連協から意見を伝え続けた成果ではないでしょうか」
「学童連協活動は正直言ってめんどうだと感じる方がほとんどだと思います。だからここで、大人としての社会参加のお手本を子どもたちに見せてあげてください。父母会活動を必死にやる以外にも、皆さんのできる範囲での関わり方を考えてみてください。必死に頑張るだけでなく、どんなことならできそうかなと考えながら活動しましょう。そして嫌なことは引き継がないように、どうしても引き継ぐなら少しでも次の人が楽になるように、一緒に考えながら活動しましょう」
「小学校のつながりとは別に、地域(学童クラブの範囲、学童連協なら全市)でのつながりができた。(夫婦ともども西東京市に地縁がなく、それぞれの実家も遠方にあるので、きっかけができてありがたかったです)」
「長男が小1のとき、学童こどもまつりに行きました。学区の関係などで小学校が別々になった保育園の同級生に会えて同窓会のようになって大変喜んでいました。(長男は引っ込み事案で、自ら友だちを遊びに誘うことをしないため、こういう機会でもないと中々会えないということはあります)それで、このお祭りは良いことだと感じ、翌年からはまつりの運営に関わっています」
「新聞、テレビなどは市レベルのローカルニュースは報じませんし、市報、議会だよりなどもよっぽど意識して読まないと欲しい情報は拾えません。学童連協に関わることで、こどもに関するローカルニュースに必然的に触れる機会が増えて大変勉強になっています」
「父母会、学童連協を、みんなで活動していこうと呼びかけるなかで、役員や係の分担など何かをやってほしいと呼びかけるのは役員視点からは致し方ないと思います。ただしご家庭によって関わる時間や期間、関わり方などは異なりますから、そこはお互いにコミュニケーションをとって、こうしたことならできるとか、この期間なら関われるということを見つけ出せたらいいと思います」